アクシデント 報告

米国の航空安全局のアクシデンド報告からジャイロプレーン関係を抜粋
     
期 日H19年10月 6日 東部夏時間 13:07
場 所バージニア州 ブラックスバーグ
機 体MadMax2 複座
重 量    kg
エンジン   
気 温90°F
風 速7ノット(ガスト  ノット)
飛行時間175時間(この機体に関して 時間)
最近3ヶ月間  時間
事故機と同型機
MadMaxUスペシャルは10月6日東部標準時間13時07分バージニア州ブラックスバーグ近郊を飛行中に立木と荒れ地に不時着大破した
パイロット及び同乗者は死亡した
視界良好、飛行計画書の提出なし
バージニアテックエグゼクティブ飛行場(BCB)を出発し14CFRパート91の飛行を行っていた
他の航空機が同時刻にBCBに計器着陸を試みていた、位置通報を行ったところ同エリアにて当該ジャイロプレーンが空中撮影を実施中との通報が当該パイロットより あった
ジャイロプレーンパイロットは航空機を視認しアプローチ経路の支障は無いと通報した、航空機が滑走路の2マイル手前に到達した時に無線で「エンジン停止」との通 報を聴いた
最終進入の際に滑走路手前2分の1あたりで煙が立ち上るのが見えた

複数の目撃者がジャイロプレーンの状況を目撃した、エンジンが止まったか止めたように見えた、ジャイロプレーンのパイロットは民家の庭に着陸しようとして木立の 高さで失速して墜落したように見えた、救助の前に炎に包まれた

パイロットはジャイロプレーンの免許を有していた、最近の航空身体検査は1月22日に実施された、当日までの総飛行時間175時間
FAA検査官はBCBに回収されたあと10月10日に検査を実施した、操縦系統は確認されたが機体はかなり燃えてしまっていた、スバルEJ−122エンジンの弁 機構などは焼けこげていたが、クランクシャフトやオーバーヘッドカムシャフトなどは手で回転させることができた、ボッシュ製FR9DPXプラグは若干の焼けが見 られる程度で4本とも新品同様であった
オイルサンプ、クーラー、フィルター、などの残留オイルや内部には金属などの異物は発見されなかった、4バレルタイプのキャブレターはかなり焼けこげていたがス ロットルアームや加速ポンプなどは正常に可動した

13時の天候は90度方向7ノットの風、視程10マイル、断雲が3800フィートにあり断片的な雲底は5000フィート、気温24℃

     
期 日H19年 4月29日 西部夏時間 12:00
場 所カルフォルニア州 メリースビル
機 体J4B−2 単座
重 量    kg
エンジン   
気 温26 ℃
風 速8ノット(ガスト  ノット)
飛行時間  時間(この機体に関して 時間)
最近3ヶ月間  時間
事故機と同型機
J4B−2ジャイロコプターはカルフォルニアのメリースビル近郊を飛行中に墜落し大破した
パイロットは死亡した、機体の製作はパイロット自身が行った
視界良好、飛行計画書の提出なし
YUBA飛行場を離陸した時間は不明
YUBA保安官事務所の話によると、当該機はオリーブハースト通りに近いハイウエイ70に墜落した
目撃者によるとハイウエイ70から4分の3マイルぐらい離れた場所でスピンに入った

     
期 日H19年 2月18日 中央標準時間 16:20
場 所オクラホマ州 オクラホマ
機 体KB2 単座
重 量    kg
エンジン   
気 温16 ℃
風 速21ノット(ガスト24ノット)
飛行時間  時間(この機体に関して 時間)
最近3ヶ月間  時間
事故機と同型機
KB2ジャイロプレーンはオクラホマ近郊の市営飛行場の場周飛行中に風下パターンにおいて墜落し大破した
パイロットは死亡した、機体の製作及び登録はパイロットが行った
視界良好、飛行計画書の提出なし
飛行は15時55分頃から開始された
飛行場の目撃者の話によると、当該機は滑走路17Lから離陸して場周経路を一回り飛んだ、そして滑走路の北側に来たときにパイロットはホバリングを試みた
そしてそのままラダーターン(ラダーを踏み込んでその場でくるりと回ること)を数回行った、それからタッチアンドゴーを行って2回目の場周飛行を行った
目撃者によると風下経路では飛行高度は100〜150ftぐらいで水平直線飛行であった、真ん中あたりまで来たときに突然頭を下げて墜落した
降下角度は60度程度で左右にローリングしていた

NTSBの調査が実施された

墜落場所は格納庫群やしげみから250ftほど離れたアスファルト道路から草地になっていく部分で標高は1353ftである
水平尾翼以外の部分は当該地点において発見されたが、水平尾翼は後でパイロットハンガーから発見された
*訳者注*
水平尾翼がハンガーから発見されたということは水平尾翼を取り外して飛行したということになる、このことについてフォーラムでは騒然となっているが「水平尾翼無 しの機体は乗らない」とか「水平尾翼が有効だということははっきりしていない」などといろいろな意見が出ている
強風下ではわざと取り外した可能性がある、上下にあおられた場合には逆効果になる可能性もあるからと思われる

NTSB事故報告
無傷事故
期 日:H18年12月10日 東部標準時間 16:29
場 所:サウスカロライナ州 ジョーンズ
機 体:ベンセンB8M
    重量    kg
    エンジン 
気 温:   14 ℃
風 速:   4ノット
飛行時間:    時間(この機体に関して 時間)
     最近3ヶ月間  時間
ベンセンB8Mジャイロプレーンは飛行中にエンジン出力が低下しサウスカロナイナ州ジョーンズ近郊のBohicket川に不時着した
機体は大破したが操縦者は無傷であった
視界良好、飛行計画書の提出なし
パイロットの話によるとサウスカロライナ州チャールストンエグゼクティブ飛行場から当日16時09分に飛び立った、飛行に先立っての点検による異常は見受けられ なかった
飛行場から南東に飛行し高度500ftにて機体の飛行特性の点検を実施した、Bohcket川の上空までやってきた時点検が終了したがエンジンが停止してしまった
燃料ポンプを使って再スタートを試みたがすぐに停止した、燃料タンクを切り替えてみたがだめだった
湿地帯よりも川の上に不時着することにして、水面上2ftで水平に引き起こして水面に接水した、機体は右に傾いて沈み始めた
まだローターが回転していたので機体が完全に水没するのを待ってからシ−トベルトをはずして水面に出て湿地帯まで泳いだ
歩いてゆくとボートハウスがあったのでそこから緊急連絡を行った

NTSB仮報告
死亡事故
期 日:H18年11月5日 東部標準時間 11:35
場 所:メリーランド州 リッジレイ
機 体:RAF2000 GTX
    重量    kg
    エンジン 
気 温:  9 ℃
風 速:  ノット
飛行時間:    時間(この機体に関して  時間)
     最近3ヶ月間  時間
メリーランド州リッジレイ飛行場近郊に墜落大破炎上した
操縦者は死亡した
視界良好、飛行計画書の提出なし
目撃者の報告によると、滑走路30に低空で数回のアプローチを試みたあと着陸してすぐに離陸した
約100ftまで上昇したあと右旋回して風下に向かった、滑走路端まで行ってから20度に右旋回をしたあと
滑走路に対して20度の角度のまま65〜75ftまで浅い降下を行った、若干の間その高度を維持したあと
突然機首上げ45度の急上昇になり急角度で右に旋回した、ローター回転音は通常のかん高い音からヒューという音に変わり
機体は右に転倒しほとんど逆になった格好で地上に墜落した
目撃者は直後に煙りが発生したがすぐに消えたと報告した、火災は発生しなかった

NTSBの検査官は第一の目撃者に加えて2名の目撃者からも聴取した、追加情報として墜落までエンジンは回転していた
3枚のプロペラは根元から6インチのところですべて破損していた
事故時の視界は15マイル、無風で晴天であった


NTSB事故報告
無傷事故
期 日:H18年10月12日 東部夏時間 13:00
場 所:ノースカロライナ州 インディアントレール
機 体:マッカラー J2
    重量    kg
    エンジン ライカミング O-360
気 温:    ℃
風 速:   ノット
飛行時間:  570時間(この機体に関して 4時間)
     最近3ヶ月間  時間
ノースカロナイナ州インディアントレールのグースクリーク飛行場の滑走路22を離陸した後不時着した
操縦者は無傷であった
視界良好、飛行計画書の提出なし
パイロットの話によると「滑走路22を60ノットの速度で離陸滑走中に滑走路のなかほどで右からの突風を受けた、ラダーを右いっぱいに踏んだが滑走路左端に押し やられてしまった
離陸して50ftまで上昇した時に再び右からの突風を受けて空港の建物の方向に流された、衝突を避けるために左に舵を取って隣接する空地に不時着を試みたが機体 が破損してしまった」
FAAの検査官の検査によると
降着装置のストラットの曲がり、カウリング前部のダメージ、風防の破損、ローターブレードの破損、テールブームの破損、プロペラの破損が確認された
事故後の検査では構造的な問題は発見されなかった

     
期 日H18年 9月 9日 中部夏時間 16:00
場 所アイオワ州 ニュートン
機 体ファルコン単座
重 量800 LBS
エンジンSUBARU EJ22
気 温22 ℃
風 速7ノット(ガスト  ノット)
飛行時間 8時間(この機体に関して 時間)
最近3ヶ月間  時間
事故機と同型機
アイオワ州ニュートン飛行場近郊に墜落大破炎上した
操縦者は死亡した
視界良好、飛行計画書の提出なし
当該機は直前にニュートン近郊の私設飛行場から離陸した

目撃者によると、「外で干し草刈りをしていると15:30〜16:00の間ジャイロプレーンのエンジン音が聞こえた、エンジン音はよく聞いていたので知っている が巡航状態だった、突然回転音があがり2〜3秒後に消えて衝撃音が聞こえた、エンジンがバックファイヤーしたのかと思った」
「16:15頃 干し草を搬出しようとしていると南西の方角に煙が見えた、そこでは当該パイロットがいつもタイルを焼いていたのでそうかなと思った」

事故は後に家族によって発見され保安官事務所に報告された

パイロットに関して
パイロットは資格を有していなかった、当該パイロットの指導員の報告によるとそれまでの訓練時間は8時間であった
機体に関して
N6194Yは超軽量動力機のファルコンジャイロコプターである、エンジンはスバルEJ22、最大重量800ポンド、改造が施されているとFAA調査官に報告さ れた、パイロットは元の製作者ではない
飛行場に関して
飛行場はパイロットの親の所有する土地のそばの草地である、南北の方向に4分の1マイルの長さがある
NTSBの推定事故原因
パイロットの技量未熟による地面への衝突

NTSB仮報告
軽傷事故
期 日:H18年8月6日 中部夏時間 15:11
場 所:テキサス州 デントン
機 体:スーパーフライ
    重量    kg
    エンジン ROTAX582UL
気 温: ℃
風 速: ノット
飛行時間:  500時間(この機体に関して300時間)
     最近3ヶ月間  時間
単座ジャイロコプターが湖の干上がった湖底に車輪のみを接地させて飛んでいたところ、堅い表面の下の柔らかい部分に車輪が40センチほど沈み込んだ
機体は傾いてローターが地面を叩いた
マストがエンジンマウント部分から曲がり、機体は右に横倒しになったが操縦者は自分で脱出することができた
操縦者の報告によれば事故に先だっての機体、エンジン操縦系統に関する異常はなかった
視界良好、無風であった

NTSBの推定事故原因


NTSB仮報告
負傷事故
期 日:H18年6月18日 現地時間 15:05
場 所:ハワイ ヒロ飛行場
機 体:Air Command Elite
ハワイのヒロ飛行場において一人乗りジャイロコプターが操縦不能となって墜落してパイロットが負傷した
パイロット所有の機体は本質的に破損した、事故の10分前にヒロ飛行場を離陸し視界は良好、飛行計画書の提出はなし
NTSB職員の本人からの電話聴取によると、滑走路03から出発して海岸線に向けて飛行した、それからタッチアンドゴーの練習をしようと飛行場に戻ろうとして東 に向かって右旋回を高度15mぐらいで開始した、そのときに操縦不能となった機体は滑走路北方のカラニアナウ道路の5mぐらいの所に墜落した
彼の言うところによると操縦系統のプッシュロッドが外れてしまったとのことである、機体は彼自身が2〜3年前に組立て保守していた、飛行時間は65時間ぐらいと のことである

NTSB仮報告
死亡事故
期 日:H18年3月31日 東部標準時間  9:20
場 所:フロリダ
機 体:Sparrow Hawk
気 温:22℃
風 速:13ノット
Sparrow Hawk アメリカンオートジャイロ社製 プライベートパイロットが搭乗してフロリダ州オナの草地に墜落し た、視界は良好、飛行計画書の 提出なし
Wauchula市営飛行場を9時10分に出発し機長ともう一人が搭乗しVenice市営飛行場に飛行する途中で墜落し炎上した
同時に飛行していた他の2機の2人の機長の報告によると、当該機は先に出発し現場近くで追いついた、当該機の高度は1000〜1100フィートで報告機は高度800フィート 速度65マイルで200〜400mの間隔であった
当該機は若干頭を下げたように見え、200フィートほど高度が下がった、その後頭下げ角度が深くなりほとんど垂直ダイブで墜落していった、機体から何かが分離したと か煙を引いていたといったことはなかった
当該機とは無線の周波数も一致していたが機長からの通信は傍受されなかった、墜落から火災まで上空で旋回した後出発地の飛行場まで引き返した

NTSB FDCRA
軽傷事故
期 日:H17年12月24日 東部標準時間 16:15
場 所:オハイオ州 ウインタースビル
機 体:RAF2000
気 温:12℃
風 速:7ノット
オハイオ州ウインタースビルの郊外のジェファーソン飛行場の滑走路32に着陸しようとしたRAF2000が着陸失敗で大破し機長(60歳)が軽傷を負った
飛行計画書の提出なし、視界良好、本人の報告では無傷とのこと
以下機長の報告
数回の場周飛行を行って離着陸を実施した後着陸時に突風にあおられた、突き上げられて横に流されて滑走路横でひっくりかえってしまった

オハイオ州ウエーリング気象台の報告によると風向200度7ノット視界10マイル以上、快晴、気温12℃
機長は飛行時間の記録を残していない、本人の報告では「もっと練習を積んでいれば事故を防げたと思う」

NTSBの事故原因の究明では
「着陸時に機長は機体のコントロールを保つことができなかった、原因は突風である」

NTSB FDCRA
死亡事故
期 日:H17年11月11日 中部標準時間 17:05
場 所:テキサス州 ブラウンフェルス
機 体:Raher
    重量 442kg
    エンジン Rotax912S 100HP
気 温: 27 ℃
風 速:12ノット
テキサス州ブラウンフェルス市営飛行場の滑走路13に墜落大破し機長(63歳)が死亡した
飛行計画書の提出なし、視界良好
複数の目撃者の報告によると
ジャイロコプターは降下して滑走路にアプローチしてきた、約30フィートの高度の時に突風にあおられた、横に流されて滑走路横でメインローターを下にひっくりか えった
複数の目撃者は墜落直前にエンジン音が変化したと報告している
調査官は機体エンジンその他の検査を実施した、機体、操縦系統、エンジン、残燃料等に異常は発見されなかった
機体は操縦者が設計し製作したものでホームページに掲載された内容は、単座の4気筒4ストローク100HPエンジンを装備、27フィートのメインローターを装備 68インチの3枚プロペラを使用しプッシャーで使用、飛行速度は35〜95mphとなっている
機長は約700時間の飛行時間を記録している

NTSBの推定事故原因
着陸時に於ける操縦ミス、主たる原因は強風

NTSB FDCRA
軽傷事故
期 日:H17年9月18日 太平洋夏時間 12:15
場 所:オレゴン州 ベンド
機 体:RAF2000
    重量  kg
    エンジン SUBARU 2.2LEJ22
気 温: ℃
風 速: ノット
飛行時間:710時間(この機体に関して260時間)
     最近3ヶ月間 90時間
オレゴン州ベンド市営飛行場の滑走路を離陸後墜落し機長(52歳)が軽傷を負った同乗者は無傷、機体は大破した
飛行計画書の提出なし、視界良好
機長の報告によると
滑走路34を離陸後上昇過程で操縦反応に違和感を感じたのでUターンすることにした。そして滑走路に平行する誘導路に降りようと思った、そして緩やかに右旋回に 入ったところ徐々に旋回がきつくなりスパイラルダイブに入った、操縦がききにくいと感じた
機体は滑走路エンドと直角の方向50フィート北方に降下していった
操縦者によると操縦不能の原因は不明

NTSBの推定事故原因
操縦不良に陥った原因は不明

NTSB FDCRA
軽傷事故
期 日:H17年9月11日 山岳部標準時間 10:00
場 所:アリゾナ州 ビッケンバーグ
機 体:RAF2000GTXE
    重量  kg
    エンジン SUBARU 2.2LEJ22
気 温: 33 ℃
風 速: 6ノット
飛行時間:400時間(この機体に関して130時間)
     最近3ヶ月間 15時間
アリゾナ州ビッケンバーグ飛行場の滑走路を離陸中転倒した
操縦者(48歳)は自宅の飛行場から109kgの同乗者と燃料満タンで出発し重量超過であったが問題無く飛行し目的地飛行場の滑走路05に着陸した
そして無風状態の滑走路05から再び出発し付近を1時間飛行した、左90度方向の滑走路23に帰ってきた時には他の機体がトラフィックパターンを飛行していた
燃料を再び満タンにして滑走路23にタキシングして行って離陸を開始した、機首が重く感じたので機首上げ操作をしたところふいに機首が持ち上がり機体が浮いた、 操縦者は「まだパワーカーブの裏側に居る」と考えて機首を押さえて気速を得る努力をした、若干速度はついたが機体は接地したのでノーズギヤを浮かせておくために 再びスティックを引いた、機体はセンターライン右側にそれ気速とローター回転数が減少した
操縦者の反省によると
燃料を14ガロン補給せずに6ガロンにしていれば飛行能力は格段に向上していたと思う、速度を維持していれば操縦も維持できたと思う
機体の異常は全 く無かった

NTSBの推定事故原因
離陸中に速度とローター回転数を維持しなかっった

NTSB FDCRA
軽傷事故
期 日:H17年8月7日 東部夏時間 14:55
場 所:オハイオ州 シンシナチ
機 体:エアコマンド エリート
    重量 740 kg
    エンジン SUBARU 1522 130HP
気 温: 31 ℃
風 速: 5ノット
飛行時間:    時間(この機体に関して48時間)
     最近3ヶ月間 時間
オハイオ州シンシナチのブルーアッシュ飛行場に着陸時小破した
操縦者は無傷、同乗者が軽傷を負った
視界良好、飛行計画書の提出なし
操縦者の報告によると
滑走路24の4分の3ぐらいで離陸後50フィートの高度を取った時エンジンが変調をきたしてパワーが低下した
スロットルを絞り残りの滑走路にそのまま降りようとした、着陸の引き起こしが早すぎてどん着となってしまった、前輪が落着した際に破損して右に偏向し転倒して滑 走路のエンドまで滑った
エンジンは形式証明無しのスバル1522エンジンで事故後の検査では異常を発見することはできなかった
操縦者の飛行時間は76時間でジャイロプレーンでの飛行時間は72時間
NTSBの推定事故原因
出力低下後の着陸の引き起こしの不適切による、エンジンの出力低下の原因は不明

NTSB FDCRA
死亡事故
期 日:H17年6月26日 東部夏時間 13 頃
場 所:ベルモント州 ハイゲート
機 体:エアコマンド 532エリート
    重量     kg
    エンジン ROTAX 532 65HP
気 温: 29 ℃
風 速: 7ノット
飛行時間:   2350 時間(この機体に関して  時間)
     最近3ヶ月間 時間
フラクンリン空港から飛び立って飛行していたジャイロプレーンがベルモント州ハイゲートの荒れ地の木に墜落しパイロットは死亡した
視界は良好であった
州警察の報告はパイロットの妹による
事故の2週間前に中古の機体を購入した、彼女の知る範囲ではパイロットは自分でそれを組み立てたが、改造に関しては検討中であった、事故までに改造は実施されな かった
操縦の訓練は受けておらず、単独で操縦を行った、他のパイロットの報告によると、約2週間前に購入した後に滑走路に沿ってタッチアンドゴーとジャンプを実施した が、ジャイロプレーンの操縦は初めてであった
事故当日は地元の保安官が空港に詰めていて事故を目撃した、ジャイロプレーンは高度約800ftを飛行していてなんらかの機械的トラブルが発生し、森に突っ込ん でいった
他の目撃者によると、ジャイロプレーンは離陸した後500ftに達した、その後ローターブレードが折りたたまれるようになり墜落した
第三の目撃者は「頭を下げて降下する前にプロペラが止まっていた」と言った、第4の目撃者は「垂直に降下する前にローターはほとんど回っていなかった」と言った

FAAの調査官によると、飛行場の東方1マイルに地点に墜落した機体の燃料フィルターに燃料は残っていた、プロペラは拘束なしに手で回すことが可能であった

FAA認定指導員によると当該パイロットは機体購入時に訓練を受けるように電話を受けた、さらにメーカーから販売されている改造キットを購入し、拙速に現在認定 されている機体に改造するようにせかされた、パイロットは了承してキットを購入したが事故前に改造は実施されなかった
−−−改造の内容は−−−
* テールブームを延長する
* 座席を高くしてプロペラのスラストラインと重心位置を一致させる

指導員は旧型の機体が同様な事故を起こしているのに比べて改造後の機体がこのような事故を起こしたことは無いというのはきわだった現実であると言う
さらに指導員は数年前に旧型を所有し飛行していた、軽くでシンプルで低馬力のものであったが重心位置はプロペラのスラストラインの5〜6インチ(127〜152mm)下で あった、300〜400時間飛行したが縦安定の問題のため飛行するのを中止した、この特性はサーマルの乱流を飛ぶ場合に不安定である
不安定なことでは他に類をみない、新人が訓練を受けるにはきわめて不適切である
指導員の事故機体調査によると、リングギヤに取り付けられているメインローター軸が左側に20〜30度曲がっている、通常では機体上部のトルクバーの上に取り付 けられていて当該部品に対して水平に回転する
トルクバー前部にもリングギヤ取付ボルトの頭によると思われる深い傷が見受けられた、通常であればボルトの頭とリングギヤの間には十分な隙間がある、メインベア リングは軽く回転した
指導員によれば当該機体は重心位置がスラストラインの8〜10インチ下方にあった、水平安定板は小さく接近している、もし下降気流などでローターの揚力が打ち消 されてしまった場合に大きな推力を発揮しているエンジンは機体をいっきに前方回転させることになる
このような姿勢変化はローターのサイクリックコントロールに対してパイロットが行うよりもはるかに大きな力がかかる、上からみて反時計回りのローターの左側の後 方へ回るローターの迎角の増加になる(低速度になって後方回転側のローターはすでに高迎角になっている)よって左側のローターは瞬時に失速するのに十分な迎角と なる
こうして回転面の左後部は沈み込む、ローターは大きくフラッピングしてストッパーに当たり回転軸を左後方にねじ曲げプロペラや予備回転装置に接触し、目撃者には ローターが折りたたまれるように見える

事故パイロットは地上単座の操縦免許を有していた、航空従事者身体検査も受けていた、飛行時間2350時間で当日の飛行時間は不明、ジャイロプレーン整備士の資 格は有していない

********NTSBの推定事故原因*******
パイロットの不適切な操縦によるリトレーティングブレードの失速、プロペラに接触破壊
適切な操縦訓練を受けていなかった
飛行に先んじて改造を実施しなかったパイロットの判断ミス

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